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【9月の国内新車販売台数動向】半導体不足深刻化、記録的な低水準に。。。

多くのメーカーで減産へ、前年同月比67.8%

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した9月の新車登録台数は、前年同月比32.2%減、318,371台と3ヶ月連続マイナスとなっています。(表1)

半導体不足に加え、東南アジアなどのコロナウィルス感染拡大による部品供給の遅延により、各メーカーで減産調整を余儀なくされたことが影響し記録的な減少傾向となっています。

昨年9月においては5月を底に徐々に回復傾向に入っていたとは言え、コロナ前の2019年9月と比べ85.7%の469,706台と低調傾向にありましたがそれを大きく上回る深刻な低水準となっており登録車、軽自動車ともに記録的な数字となっています。

10月以降においても半導体をはじめ、部品調達の回復は目途が立っておらず、減産の影響が続きそうです。すでに各メーカーで減産の計画となっており、トヨタ自動車は国内生産15万台減、ホンダも減産予定、スズキ、ダイハツにおいても生産調整を予定する見通しとなっており納期の延長、不透明になってきたことで販売店の営業活動にも影響が出て始めています。

ワクチン接種の進行や緊急事態宣言の解除、新型モデルの好調な先行受注、強制貯蓄による今後のリベンジ消費など一定数の需要が見込めるだけに購買意欲、消費マインドをいかに低下させないかがカギとなってきそうです。

 

9月の登録車は前年同月比30%減の205,423台で7ヶ月ぶりの前年割れとなりました。

登録車ランキングでは15位中、8台がトヨタ車のランクインとなっており、8月から2車種減ってはいますが一人勝ち状態は継続しています。1位のトヨタ「ヤリス」は15ヶ月連続首位をキープしていますが前年同月4割強のダウン、2位には7月19日に新型モデルが発表となったトヨタ「アクア」が浮上、前年同月比192%の台数を確保しています。

5位日産「ノート」は8月から販売開始となった「ノートオーラ」の後押しもあり前年超え、6位日産「セレナ」、8位トヨタ「シエンタ」、9位ホンダ「ヴェゼル」、15位ホンダ「ステップワゴン」においても前年超えとなっています。

 

9月の軽自動車は前年同月比35.9%減少の112,948台4ヶ月連続前年同月割れとなっています。

1位のホンダ「N-BOX」は22ヶ月連続首位を維持しているものの前年同月36.6%減、2位の日産「ルークス」は先月8位から浮上、3位のスズキ「ワゴンR」は9月10日に発売となったスマイルの影響もあり、前年超えの浮上となっています。

8位の三菱「ekワゴン」が先月13位から浮上し前年142.0%の台数となっていまがワゴンR、ekワゴン以外の車種は前年割れと厳しい台数となっています。

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