90年代、トレンディドラマや雑誌などで流行っていた車は、現代の軽量化やダウンサイジングの傾向に比べ大排気量や重厚感があり豪華なつくりで非常に華やかな車にあこがれていましたが当時、価格もかなり高額だったこともあり、なかなか手に入れることが非常に困難で憧れのまま諦めていた人もかなり多かったはずです。
そんな時代から数十年、あこがれていた車が中古車として手が届きやすくなったことや再び魅力を感じ40~50代となってお金に余裕が出てきた「当時の若者」、さらにはその魅力を親から聞かされている「現在の若者」にこのネオクラシックの車が注目を集めています。
そこで今回は、200万以下で買える「セダン」を筆者の独断と偏見で紹介していきます。
※ネオクラシックは「ネオクラ」と略さることもありますが一般的にはクラシックより新しい車を指します。日本では1980年代以降を指す場合が多いです。
①2代目セルシオ(1994年10月~2000年8月)
富裕層をターゲットとした高級車ですが当時新車で600万近くしたこともあり、程度の良い中古車もかなりの高額で取引されていました。
VIPカーの最高峰として扱われていたこともあり人気はすさまじかったことを記憶しています。社外エアロやシャコタンに鬼キャンなど高級車に高額ドレスアップをすることが贅沢の極みでした。当時の人気グレードは「屋根(サンルーフ)革(黒革)マルチ(メーカーOP)」が標準装備でバネサスだった「B仕様 eRバージョン」でした。
1997年7月にマイナーチェンジが実施されモデルチェンジ並みの外観変更され、これ以降を「後期」、これ以前を「前期」としています。
現在の中古車は個体差はありますが大体20~180万円となっています。
②アリスト(初代:1991年10月~1997年8月 2代目1997年8月~2004年12月)
セルシオと同じ高級セダンですがスポーティーセダンに分類されるもでるです。初代アリストは同時期に発売されたクラウンマジェスタとシャシーやメカニズムを共有する姉妹車関係にありましたが2代目は新規のプラットフォームを採用していることからもマジェスタとは別の車となっています。
ターボエンジンに搭載されている直6ツインターボエンジン「2JZ-GTE」は80スープラと同じということもあり、「当時国産最速セダン」とも呼ばれていました。
VIP仕様のカスタムやドリフト仕様にミッションをマニュアルに換装する仕様も存在しています。
現在の中古車は個体差はありますが大体30~250万円となっています。
③セドリック/グロリア(1991年6月~1999年6月)
90年代セダンを代表するに日産車の一つがセドリックとグロリア、俗に言う「セドグロ」です。特に1991年に4ドアハードトップがフルモデルチェンジしたY32の8代目セドリックと9代目の「グランツーリスモ」系は丸目4灯ヘッドライトが採用されました。すでになくなりつつあった丸目4灯は斬新に目ることもあり当時の若者に人気がありました。
トップグレードは、3リッターV型6気筒DOHCターボ「VG30DET」を搭載しており、動力性能はシーマに匹敵するレベルでした。
現在の中古車は個体差はありますが大体30~200万円となっています。