車販

【10月の国内新車販売台数動向】4ヶ月連続前年同月マイナス、深刻な減産続く

前年同月比68.7%、2ヶ月連続記録的減少

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した10月の新車登録台数は、前年同月比31.3%減、279,341台と4ヶ月連続マイナスとなっています。(表1)

月次ではこれまで最低記録だった1968年を下回り過去最低記録を更新、世界的な半導体不足に加えて東南アジアでのコロナウィルス感染が再拡大したことによって部品供給不足の遅延が長引いています。

各メーカーの減産調整にも深刻な影響が続いており、メーカー別では差が大きくトヨタ自動車が42.2%減、ダイハツ工業が70.1%減、マツダが25.8%減、日産が13.9%減と大幅な減少となっています。一方、ホンダが0.8%、スバルが2.8%減、スズキが3.3%減と一桁台前半に留まっています。

納期の長期化は販売店の現場にも影響が出ています。新車の需要は一定数あるものの長期化による消費マインドの低下が出始めおり、新車目的の来場が減ってきているという声も耳にします。感染者の減少、新型モデルの好調な先行受注、強制貯蓄による今後のリベンジ消費など需要が見込めるものの生産回復が不透明なだけに厳しい状況が続きそうです。

 

10月の登録車は前年同月比30.2%減の176,743台で2ヶ月連続前年割れとなりました。

1位のトヨタ「ヤリス」は16ヶ月連続首位をキープしていますが前年同月43%減少、2位のトヨタ「アクア」は前年同月188.1%で2ヶ月連続2位をキープ、3位のトヨタ「カローラ」は前年同月29.2%減ながらも2ヶ月連続維持しています。5位のホンダ「ヴェゼル」は先月の9位から浮上、前年同月228.8%の結果となっています。

 

10月の軽自動車は前年同月比33.2%減少の102,598台で5ヶ月連続前年同月割れとなっています。

1位は9月10日に「ワゴンRスマイル」が追加となったスズキ「ワゴンR」が首位に浮上、前年同月比179.7%まで台数を伸ばしています。2位の日産「ルークス」は9月に続きキープ、前年同月123%の結果となっています。3位に順位を落としたホンダ「N-BOX」は23ヶ月ぶりに首位から転落、生産調整が大きく影響しました。6位の日産「デイズ」、13位の三菱「eK」が前年比超えとなっていますがその他の車種は大幅に台数が減少しています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。