前年同月比14.4%減、「減少幅」が縮小へ
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した11月の新車登録台数は、前年同月比14.4%減、352,455台と5ヶ月連続マイナスとなっています。(表1)
これまで半導体不足や東南アジアでのコロナウィルス感染再拡大による部品供給の停滞が大きく影響し、各メーカーの減産などの生産調整を余儀なくされ、いまだこの状況が続いています。
10-11月の登録台数は前年同月比3割以上の減少となり月次では記録的な登録台数(月次最低記録)となりましたが、10-11月が3割を超える減少、11月は14.4%減少まで「減少幅」は縮小しています。
しかし、登録車では日産、ホンダが3か月ぶりに前年同月を上回ったもの他のメーカーは前年割れ、軽自動車に関しては、8社すべてのメーカーが前年を割り込んでいます。
徐々に生産が正常化に向かっていますが新変異株(オミクロン株)の感染状況次第では再び供給制約の可能性が十分考えられます。
11月の登録車は前年同月比13.4%減の219,276台で3ヶ月連続前年割れとなりました。
登録車ランキングでは10位中、7台がトヨタ車のランクイン、一人勝ち状態は継続しています。1位のトヨタ「カローラ」は2020年3月以来1位に返り咲きました。9月に発売された「カローラクロス」の効果が大きいと言えます。長らく首位を独走していたトヨタ「ヤリス」は2位に後退、前年同月の40%減少しています。4位には日産「ノート」が先月7位から浮上、8月に発売された派生モデル「ノート オーラ」が好調で前年同月271%と記録しています。14位のスバル「フォレスター」は8月のマイナーチェンジの効果で前年比234%を記録しています。
11月の軽自動車は前年同月比16.0%減少の133,179台で6ヶ月連続前年同月割れとなっています。
1位には再びホンダ「N-BOX」が浮上、1ヶ月で巻き返し、前年に近い台数となっています。2位のダイハツ「タント」は、先月8位で4,771台だったのに対し1万台を超え、前年同月をわずかに超えました。前月首位だったスズキ「ワゴンR」は5位まで順位を落としたものの前年同月比では139.8%の7,267台となっており販売は好調と言えます。