今後も納期遅れがしばらく続くか!?
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した1月の新車登録台数は、前年同月比14.2%減、329,699台7ヶ月連続マイナスとなっています。(表1)
昨年11月頃から徐々に縮まってきた減少幅は1月に入ってから再び2.8%拡大しました。回復傾向が見えてきたことから各メーカー、各販売店は生産挽回に向けた準備をしていたものの期待外れの結果となりました。
半導体不足や部品供給停滞などサプライチェーンの混乱は大きく、通常の生産量に戻るにはまだ時間がかかることが予想されます。
月次では過去5年でもっとも少ない登録台数となった一方で納車待ちの受注残が積み上がっており、解消されていない状況です。受注台数は前年を上回っているという現場の声が多く、新車生産拡大への期待は高いと言えるでしょう。
1月の登録車は前年同月比12.5%減の207,123台で5ヶ月連続前年割れとなりました。
登録車ランキングでは10位中、6台がトヨタ車ですが前月7位にランクインしていた「ヴォクシー」が1月13日にフルモデルチェンジを発表、2月も生産停止が最長13日間稼働停止することから2月も厳しい生産台数となることが予想されます。
1位は2ヶ月連続トヨタ「ヤリス」で前年同月並みの台数を維持、2位のトヨタ「カローラ」、3位のトヨタ「ルーミー」、4位トヨタ「アクア」は前月と同じランキングとなっています。9位トヨタ「アルファード」は前年同月の半分を下回っている状態、8位の日産「セレナ」は昨年2月以来のトップ10入りとなっています。
1月の軽自動車は前年同月比17.1%減少の122,576台で8ヶ月連続前年同月割れとなっています。
1位はホンダ「N-BOX」が3ヶ月連続で首位を維持、台数においても前年同月超えとなっています。2位ダイハツ「タント」、3位ダイハツ「ムーヴ」、4位スズキ「ワゴンR」、5位スズキ「ワゴンR」は先月と同じ順位となっています。
前月に続き、日産「ルークス」は出荷停止が響き、わずかに3台だけとなっています。