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イマドキの車事情【中古車は、車選びよりも中古車販売店選びが重要!?(来店前編)】

近年、コロナウィルスの影響により中古車の需要が非常に高まっています。感染予防による移動手段の変化から始まり、直近では半導体不足や部品供給停滞などにより新車の納期は従来の納期から大幅に遅れており車種によっては注文から4年待ちという状態になっています。中古車は新車の下取や中古車の乗り換え、買取などによって発生します。現在慢性的な「タマ不足」に陥っており販売店はこれまで経験したことないほどの「仕入難」に直面しています。

中古車販売店が生き残るためには販売していかなければならないのですが業界に昔からあった悪質な販売手法がより表面化してきています。

中古車を購入をするとき、多くの方が車や予算を決めて実際に車を店舗で見たり試乗したりして契約をするという流れになりますがここでもっとも注意したいのが「どこで買うか」というお店選びになります。一般的に見て知名度の高い大手中古車店は安心感があると思われる方が多いと思われますが現実はそんなことはありません。特に価格面では昨年から「支払総額」表示義務化へ動きが出ており自動車公正取引協議会が広告表示適正化に向けて、中古車の「支払総額」の表示義務付けを3月以降に規約改正の見込んでいます。

この背景には消費者からの苦情相談の多い大手専業店等を対象に実施した実態調査でも明らかになった「安価な車両価格表示となっているが実際にはその価格で販売せず高額なオプションや整備、保証を強制する販売行為」や「不適切な諸費用の請求」などが問題点として大きくなってきています。

そこで今回は「優良店」を見抜くための来店前に「ネット」で判断できるチェックポイントを5つ紹介したいと思います。

 

【チェックポイント1】価格が掲載全台数「総額表示」になっているか?

中古車販売サイトやホームページで表示している価格は「車両本体価格」がほとんどです。車を購入するにはその他に別途、「諸費用」と言われる整備・車検代・納車費用などが必要になります。このうような乗り出しに必要な最低限の費用を車両本体価格に加えた金額を「支払総額」といいますがこの「総額」が明示されているかを確認しましょう。

「総額」は店舗近隣のお客様に納車する最低限の価格となっているため、遠方や自宅納車を希望する方は若干上乗せされることを理解しておきましょう。

 

【チェックポイント2】「保証」はついているか?

新車の場合はメーカー保証がついていますが中古車の場合は販売店によって保証が様々。保証自体の有り無しはもちろんのこと、有料保証などありますが1つのポイントとして「保証付」かどうかを確認しましょう。

期間は3ヶ月~1年付であれば安心です。理由としては納車後、すぐ故障してしまうようであれば保証を付けている販売店は大赤字になってしまいます。裏を返せば「整備をしっかりして納車をしている自信のあらわれ」とも言えます。また、有料でも延長保証が用意されているも安心感につながります。

 

【チェックポイント3】販売スタッフが「顔出し」しているか?

お店のホームページでスタッフが「顔出ししているか」というのも重要な確認ポイントです。なぜ、顔出しをしているお店が優良店といえるのか、それは売りっぱなし前提のお店では販売後のトラブルが多く、スタッフの入れ替えが激しいため営業マンの名前や顔写真が掲載できないからです。

 

【チェックポイント4】販売店情報が具体的な「数字」で明示されてるか?

お店の実績からも「良質店」を見極められるポイントがいくつかあり、細かく調べる必要はありません。特に「創業○○年」など長くその地域で営業している店舗は「顧客が多い=リピーターが多い」ということになりますので確かな商品(車)を売っているお店ということになります。仮にトラブルがあってもきっちり対応してくれるからこそ長い間、存続できているということになります。

 

【チェックポイント5】車の掲載写真をチェックする

掲載写真をチェックする、当然のことだと思うかもしれませんが見るべきポイントがあります。

車の背景や角度、明るさにこだわっているかをチェックしてみてください。どの車もきっちり同じ角度、同じ順番、同じ場所、同じ枚数で掲載されている販売店はこだわりがしっかりあり優良店である可能性が高いといえます。特に1台につき多くの枚数が掲載されている場合、お客さんにできるだけ適切な情報を提供しようとする姿勢があるからです。

また、車両の状態をその店舗だけでなく第三者機関で証明している鑑定書や車両評価書など掲載されているかも重要なポイントとなります。店舗だけの評価であればいくらでも偽って作成することができますが第三者機関であれば客観的に平等に評価され、複数の目でチェックできることも見落としや不正を防ぐ意味でも有効な判断材料となります。

 

次回は、実際に店舗へ行った時のチェックポイントを紹介していきます。

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