軽自動車はダイハツ工場停止が響き、11ヶ月ぶりに前年割れ。。。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した7月の新車登録台数は、前年同月比8.5%増、379,592台で11ヶ月連続でプラスとなっています。(表1)
全体で前年同月2桁越えが続いていましたがダイハツ工業の部品仕入先の工場火災により部品調達が困難で国内工場4ヶ所が稼働停止、加えて衝突試験の不正による生産調整などもあり、ダイハツの販売、OEM先の販売が大幅減少、全体の台数に影響しました。
現時点では各メーカーの材料費の高騰、物流(輸送)コストの値上げなどによる販売への影響はあまり出ていない模様です。7月の軽の前年割れは主に供給力不足によるものと見られていますが販売が落ち着きつつある車種も出てきています。今後、この値上げが消費マインドにどう響くか動向を注視していく必要があると感じます。
7月の登録車は前年同月比18.3%増の253,241台で7ヶ月連続プラスとなっています。
登録車ランキングでは6月同様に10位中、7車種がトヨタ車となっています。首位はトヨタ「ヤリス」が7ヶ月連続維持し前年同月、100.9%とほぼ横這いの台数となっています。2位は6月に続きトヨタ「カローラ」、しかし前年同月98.0%と微減しています。3位のトヨタ「シエンタ」は前年同月比561.1%と好調な台数となっています。
13位ホンダ「フィット」、14位ホンダ「ステップワゴン」は前年同月2割近い減少で部品の供給不足の影響が残っています。
7月の軽自動車は前年同月比6.9%減の125,812台、11ヶ月ぶりにマイナスとなりました。
上記で触れた通り、ダイハツ工業の工場停止の影響が大きくダイハツの軽自動車は28.5%減少しています。1位のホンダ「N-BOX」は、14ヶ月連続首位をキープ、2位にはダイハツ「タント」が11ヶ月連続で2位で10,000台を超える前年同月158.1%の台数となっています。12位のデリカミニ/eKはデリカミニが好調で3,280台も前年同月159.0%の台数となっています。
一方、4位ダイハツ「ムーヴ」、10位日産「ルークス」、14位ホンダ「N-WGN」、15位ダイハツ「タフト」が前年同月比で大幅に減少しており、車種によって売れ行きに差が出てきています。