今後、型式指定申請不正が懸念される。。。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した5月の新車登録台数は、前年同月比4.4%減、312,406台で5ヶ月連続でにマイナスとなっています。(表1)
年明けから続いた2桁以上の前年同月比割れの減少は、ダイハツ工業の認証不正に伴う車両の生産・出荷停止の影響が和らいだこともあり減少幅が1桁台まで縮小しました。主力車種のダイハツ「タント」なども生産が再開しており、今後、徐々に回復してくると思われます。
新型車を中心に需要は堅調であるとみられますが2024年6月3日に発表があった複数の自動車メーカー(マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキ、トヨタ自動車)から「型式指定申請における不正行為の報告」により新車販売にとってマイナス要因となります。
新車の値上げ、その他の物価上昇に対し実質賃金が追い付ていないことからも消費マインドは低下しており、新車販売台数の回復は厳しい見方が出ています。
5月の登録車は前年同月比2.4%減の201,643台、5ヶ月連続でマイナスとなっていますが減少幅は1桁台まで縮小しています。
登録車ランキングではトヨタ車が15位中、10車種となっており4月から1車種増となっています。1位はトヨタ「ヤリス」が2ヶ月連続で首位を維持しており、台数も前年同月106.5%、2位トヨタ「カローラ」、3位トヨタ「シエンタ」も4月と同じ順位となっており、ダイハツ認証不正で4月より生産再開となったトヨタ「ルーミー」が5ヶ月ぶりにトップ10入りしています。
5月の軽自動車は前年同月比7.7%減の130,484台で6ヶ月連続マイナスとなっていますが登録車同様、縮小幅が1桁台まで縮まっています。
1位は、2023年11月にフルモデルチェンジとなったスズキ「スペーシア」が2ぶりに首位となっていますが2位のホンダ「N-BOX」とは600台弱の僅差となっており、6月以降再び逆転する可能性もあります。
台数が落ち込んでいたダイハツ車は、「タント」が4月12位から4位まで上昇、「タフト」は4月圏外から15位まで順位が上がっています。