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【12月の国内新車販売台数動向】2ヶ月連続で前年割れへ

消費マインド低下が影響か!?

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した12月の新車登録台数は、前年同月比9.1%減の329,786台で2ヶ月連続でマイナスとなりました。(表1)

2024年の新車台数は442万台で2年ぶりに前年実績を下回りました。これでコロナ渦前の2019年の水準となる約520万台には5年連続で届いていません。

年間では「半導体など部品の供給不足」が解消し新車供給の回復が見られましたが認証試験不正により生産の停止がありました。ここに関しても生産が再開、人気車種の受注残から台数の回復が期待されていました。また、11月から新型車・既存モデルにもバックカメラ・バックセンサーの義務化へ改良モデルの発売が進んでいることからも12月は台数増加となることが概ね予想できましたが実際は前年同月比を下回りました。

リバウンド消費が完全に落ち着いてしまったこと、物価上昇に対して賃金上昇が鈍化していることから消費マインドの低下が更に強まっていると思われます。

 

12月の登録車は前年同月比9.3%減の210,746台、4ヶ月ぶりにマイナスとなりました。

登録車ランキングでは11月同様に15位中、11車種をトヨタ車が占めていますが前年同月比11.9%減となっています。

1位はトヨタ「ヤリス」が4ヶ月連続首位を維持、2位のトヨタ「カローラ」も4ヶ月連続でランクイン、3位にはトヨタ「アルファード」が11月5位から浮上し、前年同月比162.4%の台数となっています。

一方、4位トヨタ「シエンタ」、11位ホンダ「ヴェゼル」は前年同月比で大きな減少となりました。

 

12月の軽自動車は前年同月比8.8%減の119,040台で5ヶ月連続でマイナスとなっています。

1~3位までは4ヶ月連続、同じランキングでスーパーハイトワゴンの人気が継続しています。

1位のホンダ「N-BOX」は7ヶ月連続で首位を維持していますが前年同月比75.4%と大幅減、2位はスズキ「スペーシア」は、前年同月比113.1%と好調、3位ダイハツ「タント」は前年同月81.6%と二桁以上の前年割れが続いています。

メーカー別ではスズキの4位「ハスラー」、6位「ワゴンR」、8位「アルト」、12位「ジムニー」が前年同月比を上回る台数となっており、他メーカーと比較して好調だと言えます。

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