通年では4年ぶりの500万台割れ
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した12月の新車登録台数は、前年同月比10.2%増、379,896台と3ヶ月連続にプラスとなっています。（表1）
2019年10月からの消費税増税の影響、11月の台風の影響により登録台数が低下しました。2020年4月頃には新型コロナウィルスの影響で工場の生産遅延、営業活動の不振などにより、さらに登録台数が減少、2020年通年では、11.5%減の4,598,615台と2年連続前年マイナスとなり、4年ぶりの500万台割れとなりました。前年二桁以上の落ち込みは東日本大震災の影響があった2011年以来の大幅下落となっています。
2020年10月から前年同月を超える水準で推移しており、昨年が低水準であったこと、各メーカーの新型車の投入などから来月以降もしばらく前年同月越えする可能性が高いです。2度目の緊急事態宣言となりましたが行動制限などが前回に比べ緩いこともあり、減少傾向となったとしても前回ほどの急落は考えずらく限定的である可能性が高いと思われます。
12月の登録車は、前年同月比7.4%増加の243,753台で3ヶ月連続前年超えとなっています。
登録車ランキングでは、1～6位までトヨタ車、10位までに8車種がトヨタ車となっており独占状態となっています。1位のトヨタ「ヤリス」は6ヶ月連続首位を維持、2位のトヨタ「ライズ」においても3ヶ月連続キープしています。3位には9月にマイナーチェンジしタンクと統合したトヨタ「ルーミー」が先月6位から順位上げ3位に浮上しています。12月4日にフルモデルチェンジしたスズキ「ソリオ」は先月20以下から大幅に順位を上げ13位にランクインしています。
12月の軽自動車は、前年同月比15.4%増加の136,143台で登録車同様、3ヶ月連続前年超えとなっています。
1位のホンダ「N-BOX」は13ヶ月連続首位を維持、通年首位、更には6年連続首位獲得となっています。2位スズキ「スペーシア」、3位ダイハツ「タント」、4位ダイハツ「ムーヴ」、5位日産「ルークス」、6位スズキ「ハスラー」と6位まで先月と同じ順位になっています。
