販売不振だった前年同月と比べ5.4%プラスに留まる
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した3月の新車登録台数は、前年同月比5.4%増、613,003台と6ヶ月連続にプラスとなっています。(表1)
2020年10月から6ヶ月連続前年同月を上回っています。前年比は2020年12月までプラス10%強で回復してきましたが、年明けからは5%前後と「回復幅」が減少してきており、販売台数は好調とは言いがいた状況だと言えます。
過去4年の3月販売台数を見ると
- 2020年:581,430台(2021年3月比:105.4%)
- 2019年:640,803台(2021年3月比:95.6%)
- 2018年:667,269台(2021年3月比:91.8%)
- 2017年:691,370台(2021年3月比:88.7%)
となっており、2020年はコロナ渦であったことから2017~19年の3年間で比較すると台数は低調傾向にあります。
販売現場では、中旬以降に年度末決済セールを実施しているところが多く、目標の上方修正したところもあるようで市場が盛り上がっているという印象があるようです。
3月の登録車は前年同月比2.4%プラスの384,114台で2ヶ月ぶりに前年超えとなりました。
登録車ランキングでは、トヨタ車が8ヶ月連続で1~3位まで独占を維持、10位中7車種がトヨタ車となっています。
1位のトヨタ「ヤリス」は8ヶ月連続首位を維持、2位は9月にマイナーチェンジしタンクと統合したトヨタ「ルーミー」が3ヶ月連続で維持、3位は3ヶ月連続でトヨタ「アルファード」がランクインしました。4位には12月にフルモデルチェンジした日産「ノート」が前月7位から順位を上げています。
3月の軽自動車は、前年同月比10.9%増加の228,889台で6ヶ月連続前年超えとなっています。
1位のホンダ「N-BOX」は16ヶ月連続首位を維持、6ヶ月ぶりに前年を超え前年同月146.1%となりました。1~6位までは2月と同じ順位となっています。更に15位までの車種はすべて前年同月120%以上となっています。