2桁増は6ヶ月連続、材料・物流(輸送)費の高騰が懸念
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した6月の新車登録台数は、前年同月比19.8%増、392,719台で10ヶ月連続でプラスとなっています。(表1)
前年の6月は33万台弱まで落ち込んだこともあり約20%増の結果となっていますがコロナ前の2019年6月の45万台にはまだまだ差がある状態です。
部品供給不足の影響に関しては生産調整の影響は縮小してきていますがこれまで積みあがった受注残を通常の供給ペースに戻すにはまだ時間が掛かりそうです。
材料費の高騰、物流(輸送)コストの値上げなどにより各メーカーから値上げが相次いで発表されています。今後、新車購入が厳しいと感じる消費者も徐々に増えてきていることから消費マインドの低下が予想されますのでコロナ前の水準に戻るのはかなり厳しいと思われます。
6月の登録車は前年同月比31.5%増の259,794台で6ヶ月連続プラスとなっています。
登録車ランキングでは10位中、7車種がトヨタ車となっていますが5月より2車種減っています。
首位はトヨタ「ヤリス」が6ヶ月連続維持、2位は前月4位だったトヨタ「カローラ」が再び浮上、共に前年同月約135%となっています。4位のトヨタ「プリウス」は前月2位から順位を落としたものの前年同月比672.0%と好調な台数となっています。
5位トヨタ「ノア」、6位トヨタ「ヴォクシー」、9位日産「セレナ」などミドルクラスの台数も好調で前年同月比200%を超えています。
6月の軽自動車は前年同月比2.0%増の132,925台、10ヶ月連続のプラスとなっています。
1~4位までは5月と同じランキングとなっています。1位のホンダ「N-BOX」は、13ヶ月連続首位をキープ、ダイハツ「タント」は10ヶ月連続で2位、昨年10月のマイナーチェンジで追加モデルとなった「ファンクロス」が好調で前年同月252.9%の台数となっています。
前年同月比超えが多い中、7位スズキ「ワゴンR」、12位日産「ルークス」、14位ホンダ「N-WGN」、15位ホンダ「N-ONE」が大幅前年割れとなっています。