前年の10月増税による激減の反動で前年同月29.2%増
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した10月の新車登録台数は、前年同月比29.2%増、406,851台と13ヶ月ぶりにプラスとなりました。(表1)
昨年10月は、消費税増税の影響により9月までの駆け込み需要の反動減で例年を下回る台数となりました。今年の10月はコロナ禍の影響も解消してきたこともあり前年同月比を大幅に超える台数となりました。
これまで新型コロナウィルスの影響で3月から大幅な下落が始まり、5月に前年同月マイナス44.9%と底をつき、そこから徐々に改善傾向が続き、昨年10月の反動減による前年同月超えとなっていますが、ほぼ例年の水準まで戻ってきています。
増税やコロナ禍の影響、各メーカーの新型車投入予定から、しばらくは前年同月比超えが続くと予想されます。
10月の登録車は前年同月比31.6%増加の253,304台で13ヶ月ぶりに前年超えとなりました。
登録車のランキングでは、トップ10の中で7位のホンダ「フィット」、8位のホンダ「フリード」を除いた8車種のトヨタ車がランクインとなっています。1位のトヨタ「ヤリス」は4ヶ月連続首位、8月末に発表となった「ヤリスクロス」の納車も本格的に始まっているのも影響しています。2位のトヨタ「ライズ」は先月から順位を1つ上げています。3位には9月15日にマイナーチェンジとなったトヨタ「ルーミー」が「タンク」との統合により大幅に順位を上げています。その他、5位トヨタ「アルファード」、6位トヨタ「ハリアー」、7位ホンダ「フィット」、8位「フリード」、9位トヨタ「ヴォクシー」が前年を大幅に超える台数となっています。
一方、好調なトヨタ車ですが10位「シエンタ」、11位「プリウス」、15位「アクア」が大きく前年割れとなっています。
10月の軽自動車は、前年同月比25.6%増加の153,547台で登録車同様、13ヶ月ぶりに前年超えとなりました。
1位のホンダ「N-BOX」は、11ヶ月連続首位を維持、これまで前年割れの台数となっていましたが10月はプラスとなっています。2位は7ヶ月ぶりにダイハツ「タント」が浮上しています。3位スズキ「スペーシア」は5ヶ月ぶりに順位を落としました。
6月10日発売となったダイハツ「タフト」が5位に入り、発売以来初めて、ライバル車スズキ「ハスラー」を上回りました。