「減少幅」は更に縮小へ
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した7月の新車登録台数は、前年同月比13.7%減、396,346台と10ヶ月連続でマイナスとなりました。(表1)
「減少幅」は4月マイナス28.6%、5月マイナス44.9%、6月がマイナス22.9%だったので更に縮小し昨年水準に近づいてきており、コロナ禍による影響は残るものの小さくなりつつあります。
7月はニューモデルやFMCなどの新型車がけん引する形となりました。2月に発売となったトヨタ「ヤリス」、ホンダ「フィット」、昨年11月に発売したトヨタ「ライズ」、先月FMCしたトヨタ「ハリアー」、1月FMCしたスズキ「ハスラー」などが台数を伸ばしています。
これまでは「販売台数」というよりも「生産できた台数」という側面がありましたが8月以降はより実販売台数による登録台数に近づいていくと思われます。
7月の登録車は前年同月比20.4%減少の239,355台で10ヶ月連続の前年割れとなりました。
登録車では4位まではトヨタ車が占め、トヨタ「ヤリス」が再び首位となり、3位のトヨタ「カローラ」も新型モデルの好調が続いております。6位のトヨタ「アルファード」は3ヶ月連続前年同月ひを超えています。一方で7位以下は大幅前年割れとなっており、売れ筋車種に差が広がってきています。
軽自動車は、前年同月比1.1%減の156,911台で登録車同様、10ヶ月連続前年割れとなりました。
但し、前年同月の水準まで回復してきており、登録車に比べ改善スピードは速いと言えます。ホンダ「N-BOX」は、8ヶ月連続首位となっていますが前年同月比の32.5%減と台数減少が続いています。スズキ「スペーシア」は先月に続き2位をキープ、3位ダイハツ「タント」、4位ダイハツ「ムーヴ」は前年同月を下回っているものの、前月比では大幅に台数が改善されています。5位スズキ「ハスラー」は新型の効果に前年同月200%超えとなっており、6月に発売となったダイハツ「タフト」は早くも8位にランクインとなっています。