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【8月の国内新車販売台数動向】「減少幅」横ばいへ

前年同月16.0%減、回復傾向停滞か!?

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した8月の新車登録台数は、前年同月比16.0%減、326,436台と11ヶ月連続でマイナスとなりました。(表1)

7月は軽自動車を含む全体で13.7%の減少だったのに対して8月は16.0%減と全体的な割合は微減となりました。

まだ新型コロナウィルスの影響が重荷になっているのを感じますが、昨年8月は増税前ということもあり、2018年8月-2019年8月は全体で6.7%プラスの販売台数となっていたため、「回復傾向」は続いていると思われます。2019年9月においては更に「駆け込み需要」が強まっておりましたので来月の前年同月比は減少幅が拡大する可能性があります。

一方で、10月以降は増税後の反動減が出てきますのでプラスに転じる可能性が十分考えられます。

 

8月の登録車は前年同月比18.5%減少の197,832台で11ヶ月連続の前年割れとなりました。

2019年8月は前年同月比4%プラスでしたので登録車においても一定の駆け込み需要があったと言えます。

2020年8月のランキングでは4位まで小型車で新型モデルが占めています。5位のトヨタ「アルファード」は4ヶ月連続前年同月比超えとなっており、6位の6月にフルモデルチェンジしたトヨタ「ハリアー」においても3ヶ月連続前年同月比超えとなっております。

発売前から話題となっているトヨタ「ヤリスクロス」が8月31日、発売となっており既に事前予約で推定累計15,000台、「コンパクトSUV」市場がより激化することが予想されます。ただし、納期が3ヶ月待ちとなっていることからランキングへの反映はしばらく先になると思われます。

 

軽自動車は、前年同月比11.8%減の128,607台で登録車同様、11ヶ月連続前年割れとなりました。

7月から減少幅は拡大しましたが2019年8月は前年同月比11.5%プラスと登録車よりも駆け込み需要が大きかったことや、2020年7月の販売台数を上回っていることから着実に回復していると言えます。

ホンダ「N-BOX」は、9ヶ月連続首位を維持。前年同月比の20.6%減と台数減少が続いています。スズキ「スペーシア」は3ヶ月連続2位をキープ、3位ダイハツ「タント」は前年45.7%マイナスとなっておりますが2019年8月はフルモデルチェンジ直後、駆け込み需要と大きく販売台数を伸ばしていたことが影響しています。5位スズキ「ハスラー」、13位スズキ「ジムニー」は前年同月の台数を大幅に上回っています。

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