ここ数年、SUVの人気は凄まじく2021年には販売台数シェア30%を超え2016年の台数と比べると約1.7倍となっています。近年では大衆車の派生モデルとして各メーカー、新型モデルを投入してラインナップを拡充しており今後も市場拡大が予想されます。
そんな状況だからこそ登場が早すぎて今だったらヒットしていたかも、、、といったSUV達がそこそこあるんです。今回は既に新車で買いえない先取りしてしまったSUVを数回にわたってご紹介したいと思います。
■SUVとは
Sport Utility Vehicle(スポーツユーティリティビークル)の略で日本語に訳すと「スポーツ用多目的車」という意味になります。アウトドアで使用するうえで使い勝手よく、悪路を走破するのに走りやすい設計になっておりどんなシーンでも対応できる強みを持っています。SUVと言ってもさらにタイプが分類されます。
■クロスカントリーSUV
「クロカン」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。悪路を走破するために車体が高く設計され、足回りなど衝撃を和らげる設計になっているのが特徴です。代表的な車種はランドクルーザー、シープ、ジムニーなどが挙げられます。
■クロスオーバーSUV
クロスオーバーとは「融合させる」という意味があり上記のクロスカントリーと乗用車の良いところ取りといったところになります。今のSUVブームの火付け役となったのがクロスオーバーモデルの増加も理由の一つだと考えられます。クロスカントリーに比べ、乗り心地は乗用車よりということもあり悪路走破というよりはシティユースよりに設計されています。サイズによっては「コンパクト」「ミドル」「ラージ」に分類されることもあります。特に「コンパクトSUV」は近年人気が上昇し、新型車も多く登場しています。
■軽SUV
軽自動車ベースにSUVに仕上げられている車種が多く、ベースモデルから派生している車種も多くあります。代表的な車種はジムニー、ハスラー、スペーシアギア、タフト、eKクロスなどが挙げられます。上記の分類ではジムニーは「クロスカントリー」、その他の車種が「クロスオーバー」に分類されます。
①日産 ジューク 2010年6月~2020年6月
奇抜なデザインとスポーツカー+SUVという斬新なコンパクトクロスオーバーとしてデビュー、日本以外でも北米、欧州などでも販売されていました。後継車はキックスです。現在では中古でしか購入することができませんがSUVとしては比較的安価で手に入ります。
②日産 スカイラインクロスオーバー 2009年1月~2016年6月
スカイラインをベースにクーペとSUVを融合したモデルとしてデビュー、もともとは北米でインフィニティのシューティングブレイク版クロスオーバーモデル「EX35」の日本版です。3.7リッターのV6エンジンはパワフルながらボディサイズは全長4.6m、全幅1.8mと扱いやすいサイズだったので今であればもっと売れていたのではないかと思います。中古車の流通台数は非常に少ない状態で良質なタマはなかなか見つからないかもしれません。
③日産 デュアリス 2007年5月~2014年3月
ミドルサイズのクロスオーバーSUVとしてデビュー、日本での販売終了後も欧州を中心にフルモデルチェンジを受け「キャッシュカイ」「ローグスポーツ」の車名で販売されています。エクストレイルのフルモデルチェンジによるラインナップ統合により生産終了となりました。中古車は比較的少ないですが比較的安価な部類です。
④日産 ムラーノ 2004年9月~2015年4月
当初、北米専売車として2002年にデビューした人気モデルで世界80ヵ国で販売されました。2004年9月から国内で販売を開始、日本ではボディが大きすぎたこともあり大ヒットとはならず国内でのクロスオーバーSUVの販売から撤退を機に販売終了となりました。中古車の台数はそこまで多くないものの最終型の装備が充実している良質車は比較的高値がついています。