前月から「減少幅」は縮小したものの3月前年同月16.3%減
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した3月の新車登録台数は、前年同月比16.3%減、512,862台で9ヶ月連続マイナスとなっています。(表1)
長らく続く世界的な半導体不足に加えて年明けからのコロナウィルス感染拡大によって部品供給遅れが改善せず、各メーカーの減産調整が響いています。
昨年7月から前年当月割れが始まり9月には前年同月比32.2%減と大幅に減少してから徐々に減少幅が縮まっていました。年明け1月に14.2%減と再拡大、2月には18.0%減まで広がり3月は若干縮小しましたが依然として低調傾向が続いています。特に軽自動車は3月で20万台を下回ったのは東日本大震災があった2011年以来となっています。
3月の登録車は前年同月比14.8%減の327,293台7ヶ月連続前年割れとなりました。
登録車ランキングでは3ヶ月連続で10位中、6台がトヨタ車となっています。1位は再びトヨタ「ヤリス」が2月の3位から浮上しましたが昨年の3月から38.7%台数が減少しています。2位のトヨタ「カローラ」2月の首位から順位を落としましたが前年同月比136.2%を記録しています。
3月の軽自動車は前年同月比18.9%減少の185,569台、10ヶ月連続前年同月割れとなりました。
1位はホンダ「N-BOX」が5ヶ月連続維持していますが前年同月6.0%台数が減少しています。2位には昨年12月に出荷停止となっていた日産「ルークス」が2月4位から更に順位を上げています。3位はスズキ「スペーシア」、4位ダイハツ「タント」と常連がランクインとなっていますが昨年同月の6割程度となっています。
5位のスズキ「ワゴンR」が唯一、前年同月超えとなっていますがそれ以外の車種はランキング15位中、全て前年割れとなっています。