新車や中古車を販売すると「下取」という業務が発生します。場合によっては、「買取」のみ発生する場合も出てきます。
このように下取・買取が発生した場合、再販を考えていきますが、おおよそ「廃車」「小売り」「オートオークション」に分類されます。
国内外で需要が低い過走行、低年式車両等は「廃車」と判断がつきやすいですが、その他に関しては、利幅も大きいこともあり販路選定に迷いが生じることが多いと思います。もっとも利益を確保できるのが、「小売り」ですがいつ現金化できるのかは不透明で在庫リスクも出てきます。
利幅は小売りに比べ少ないものの、「オートオークション」は現金化するのにスケジュールが立てやすく、在庫調整機能として多くの販売店が活用しています。そこで今回は、販路の1つとして「オートオークション」について触れたいと思います。
オートオークションとは?
車の販売や買取に関わったことのある人であれば1度は耳にしたことがあると思います。言葉の通り、自動車の売買をする競り市場で、多くの場合が自動車の中古車販売を行う業者を対象とした「会員制」をとっていることが多く、昭和末期から徐々に規模が大きくなり、現在では全国に120ヶ所程あり、小規模な入札会や競売会を含めると倍近い数が存在します。
オートオークションの歴史は意外にも古く、昭和42年にトヨタ中古自動車販売株式会社(現トヨタユーゼック)が開催した中古車オークションが起源と言われています。中古車関連事業者にとって仕入、販売経路として重要な位置づけとなっており、在庫調整機能を担っているのが「オートオークション」です。
代表的なオークション会社
この他にもJUやKCAA、HAA(ホンダオークション)、NAA、ミライブなどオークション会社は多く存在します。
会場の規模と特徴
120ヶ所ある会場でもそれぞれ特徴があり、1開催に出品される台数にもバラつきがあります。現在では、インターネットの普及により「会場相場」から「全国相場」で取引されており、価格の差は10年前と比べてなくなってきていますが、それでも会場によって差が出ているのが現状です。会場の特性を考慮した出品によって相場を超える応札結果もあり得ます。
オークションの「相場」は流動的
オークションの流通には季節による変動があります。一般的に3~4月、出品台数のピークがあり、相場は下落する傾向にあります。出品する時期を考慮することで成約する確率は上がります。
この他にもいろいろなテクニックがありますので別の機会に紹介していきたいと思います。
すぐに現金化でき、時間やコストを無駄にすることなく効率的に下取・買取車を捌くことができるのが特徴のオートオークションを有効活用してみてはいかがでしょうか?